「ディーラーのはしごって実際どうやるの?」「何件も回っても迷惑にならない?」「結局どこで買うのが得なの?」
車を買うたびに悩むこの疑問、実は成功するためのコツがあるのをご存じですか?
この記事では、はしごを上手に活用して数十万円もお得に買う人の秘密から、失敗して後悔する人のリアルな体験まで、他では聞けない本音の情報をたっぷりお伝えします。
今すぐ知って、あなたの車選びを賢く、後悔ゼロにしませんか?
ディーラーを「はしご」する人が増えている理由とは?
なぜ1店舗だけで決めない人が増えているのか
かつては「車を買う=お付き合いのあるディーラーで購入する」という流れが一般的でした。しかし近年では、そのスタイルに変化が起きています。
インターネットでの情報収集が当たり前になり、ユーザーの「比較・検討意識」が高まったことで、複数のディーラーを実際に回って商談する、いわゆる「ディーラーはしご」を行う人が急増しています。
特に新車は数百万円単位の高額商品であり、後悔のない買い物にするためには、「より条件の良い店舗を探したい」「信頼できる営業マンに出会いたい」と考えるのは当然の流れです。
さらに最近では、同じメーカー・同じ車種であっても、販売店ごとの値引き幅や下取り条件、オプションサービスに差が出ることが知られており、1店舗だけで決めるのはリスクだと感じる人も多くなっています。
また、ディーラー側も「簡単には決めてもらえない」ことを前提に商談しており、競争意識が強くなっているのも背景のひとつです。
ディーラーを複数回ることで得られる3つのメリット
ディーラーを「はしご」することは、単に値段を比較するだけではありません。以下の3つのメリットを得られる点が、多くの人に選ばれている理由です。
1. 最もお得な条件を引き出せる
複数のディーラーを回ることで、値引き交渉の材料を手に入れることができます。たとえば、A店で提示された見積もりをB店に見せれば、それ以上の条件を引き出せる可能性が出てきます。
特に決算期やキャンペーン期間中は、店舗ごとに目標台数や営業マンのインセンティブが異なるため、意外な価格差が生まれることも珍しくありません。
2. 営業マンの対応や店舗の雰囲気を比較できる
車は買った後の「アフターサービス」も重要です。
はしごをすると、営業担当者の説明の丁寧さ、対応スピード、提案力などを比較でき、自分に合った信頼できる担当者を見つけやすくなります。
また、店舗の清潔感や整備工場の設備、スタッフの雰囲気なども確認でき、購入後の付き合いを見据えた判断が可能です。
3. 各店舗の独自キャンペーンや特典を把握できる
同じメーカーの正規ディーラーであっても、販社(販売会社)や営業所ごとに異なるキャンペーンを実施している場合があります。
たとえば「下取り5万円アップキャンペーン」「ドラレコ無料プレゼント」「初回点検無料」など、細かい特典に差があることも。
店舗を回ることで、そうした独自サービスを見逃さず、より良い条件を選ぶことができます。
「はしご」はマナー違反?ディーラー側の本音とは
ディーラーを何店舗も回ることに対して、「営業マンに悪い気がする」「マナー違反なのでは?」と不安を感じる人もいます。
ですが、実際には複数店舗を比較するのは、今や当たり前の時代。営業マンもそれを理解しており、他社との競争を前提に話を進めています。
ただし、気をつけるべき点もあります。たとえば、「他店の名前を出して値引きを迫る」「嘘の見積もりをチラつかせる」「すぐに買うような態度を見せて長引かせる」といった行動は、営業マンの信頼を損ねかねません。
相手も人間ですから、丁寧な言葉づかいや礼儀正しい態度を心がけることで、双方にとって気持ちの良い商談ができます。
また、営業マンの中には「はしごするなら正直に伝えてくれた方が助かる」と話す人もいます。正直に「他店舗も見て回っている」と伝えた上で、「一番条件の良いところで決めたい」と率直に話すことで、営業マンも本気の条件を提示してくる傾向があります。
最終的にどの店舗で買うかは自分の判断ですが、「誠実な態度で、堂々と比較する」というスタンスが、失礼にならず、かつベストな条件を引き出すカギです。
ディーラーを「はしご」する前に知っておくべき基本知識
「はしご」の正しい意味と誤解されがちな行動
「ディーラーをはしごする」とは、複数のカーディーラーを訪れて、価格やサービスを比較検討する行動のことを指します。新車を購入する際に、できるだけ条件の良い店舗を選びたいという思いから、自然と複数店を巡る人が増えています。
しかし、「はしご」という言葉には、どこか後ろめたい印象を抱いてしまう人も少なくありません。「営業マンに悪い気がする」「面倒だと思われそう」などの感情が先に立ってしまい、1店舗で早々に決断してしまうケースもあります。
実際には、ディーラー側も「他店舗と比較しているお客様」という前提で対応しており、はしごする行為自体はまったく問題ありません。むしろ「相見積もりを取るのは当然」と捉え、真剣な商談として扱ってくれる傾向にあります。
ただし、注意したいのは「誤解される行動」です。以下のような行動は、誠意を欠いていると受け取られることもあるため、避けるようにしましょう。
- 虚偽の見積もりを提示して値引きを迫る
- 「今日決めます」と言っておきながら、他店を回る
- 営業マンに対して強引な値引きを要求する
大切なのは「はしご=冷やかし」ではないことを伝え、真剣に購入を検討している姿勢を見せることです。
ディーラー訪問に適したタイミングと持ち物
ディーラーを回る際は、行き当たりばったりではなく、戦略的な訪問がポイントです。訪問のタイミングによって、値引きやサービスの条件が大きく左右されることがあります。
おすすめの訪問タイミング
- 月末・決算期(3月・9月など):販売目標を達成したい時期で値引き交渉に応じやすい
- 週末:来場者が多く、店舗側もキャンペーンや特典を用意していることが多い
- 平日の午前中:営業マンに余裕があり、丁寧な対応を受けやすい
タイミングを選ぶことで、より有利な条件を引き出せる可能性が高まります。
持っていくべきもの
比較検討をスムーズに行うため、以下の持ち物を準備しておくと安心です。
- 運転免許証(試乗時に必要)
- メモ帳やスマホ(各店舗の見積もりや営業マンの情報を記録)
- 下取り車の情報(車検証・走行距離・キズの有無など)
- 他店の見積もり書(比較材料として活用)
また、同じ条件で見積もりを依頼することで、正確な比較ができるようになります。「同一車種・同一グレード・同一オプション」で見積もり依頼を行うようにしましょう。
比較するべき3つのポイント(価格・対応・下取り)
ディーラーをはしごする際、単に「価格」だけを見て判断してしまうのはもったいないことです。
本当に満足できる買い物をするためには、以下の3つの比較ポイントを意識することが重要です。
1. 車両価格と値引き額
もっともわかりやすく比較しやすいのが、「車両本体価格」と「総額からの値引き額」です。ただし、単純な金額だけでなく、下取りとの合算値や「サービスオプション」も含めて総合的に比較しましょう。
2. 営業マンの対応・信頼感
長い付き合いになるディーラーだからこそ、営業マンの対応はとても大切です。以下のような点をチェックしましょう。
- 説明が丁寧で誠実か
- 質問への回答が的確か
- 押し売り感がないか
- こちらの要望に寄り添ってくれるか
短期間で何十万円の買い物を任せる相手ですから、信頼できる担当者かどうかをよく見極めてください。
3. 下取り価格と買取条件
「思ったより安く見積もられてガッカリ…」という声が多いのが下取り価格です。店舗ごとに査定の基準やキャンペーンが異なるため、複数店で見積もりを取ることが基本です。
また、「下取り保証制度」や「残クレ対応の有無」も確認しておくと良いでしょう。
この3つの観点で丁寧に比較することで、価格面・サービス面・今後の付き合いも含めて、最も自分に合ったディーラーを見極めることができます。
値引き交渉は何店舗目で切り出すべきか?
1店舗目は「情報収集」、2店舗目以降が本番の理由
車の購入で後悔しないためには、「ディーラーを何件か回って比較する」という行動がとても大切です。
特に多くの人が気にする値引き交渉のタイミングは、最初の店舗でいきなり切り出すよりも、2店舗目以降で本格的に始めるのが鉄則です。
その理由はシンプルで、1店舗目では「相場」や「ディーラーのスタンス」を把握することが主な目的だからです。
1件目から強引な値引き交渉を始めてしまうと、こちらの知識不足が営業マンに伝わり、うまくコントロールされてしまう可能性があります。
むしろ1店舗目は、「下調べ」「相場感の確認」「営業マンの提案力を見極める」など、情報収集の場として使う方が得策です。
「今は検討中で、他の店舗も見たいと思っている」と伝えておくと、営業マンもプレッシャーを感じずに対応してくれます。
そして、2店舗目以降で得た情報をもとに、本格的な交渉をスタートします。
この段階で「他店ではここまで値引きしてもらえた」といった具体的な数字を出すことで、交渉がぐっと現実味を帯びてきます。
ディーラーもビジネスですから、「今すぐ決断してくれるかもしれない」と思えば、本気の条件を出してくる可能性が高くなります。
効果的なセリフと交渉タイミングの具体例
値引き交渉をスムーズに進めるには、「どのタイミングで」「どんな言葉で」話すかが重要です。
単に「安くしてくれませんか?」と言っても、具体性がなく、営業マンも対応に困ってしまいます。
交渉に入るタイミング
- 2〜3店舗目で、複数の見積もりが揃ってから
- 希望する車種・グレード・オプションが固まってから
- 「このディーラーで買う可能性が高い」と思える店舗で
交渉タイミングとしては、「この内容で前向きに検討したい」と伝えたあと、営業マンが見積もりを提示してくる場面がベストです。
使える具体的なセリフ例
- 「他店では○万円の値引きがありました。こちらではもう少し頑張っていただけますか?」
- 「この内容で決めたい気持ちはあります。今日中に契約を考えるので、もう一声いただけませんか?」
- 「オプションサービスの追加や下取り価格アップなど、何か特典をつけていただけると助かるのですが…」
ここで大事なのは、「今すぐ決めるかもしれない」という購入意欲を伝えることです。
営業マンは「あと一歩で成約」という空気を感じたときに、値引きやサービスを最大限出す傾向があります。
ディーラー営業マンの本音と駆け引き術
多くの営業マンは、「このお客様は何件か回っているな」とすぐに察します。
それでも本気で買う意思があると判断すれば、丁寧に対応してくれるものです。
逆に、冷やかしや値引き目的だけの訪問だと感じると、対応が冷たくなることもあります。
実際の現場では、次のような駆け引きが行われています。
営業マンがよく使うテクニック
- 「今日決めてくれるなら、この価格で」
→プレッシャーをかけて早く決断させようとする常套句。 - 「他店の見積もりは見せないでくださいね」
→競合を嫌がるのは当然だが、あえてオープンに交渉するのも手。 - 「これ以上は本当に厳しいです」
→限界を装いつつ、実はまだ余地がある場合も。
こうした駆け引きにのまれないためには、自分が主導権を握る意識を持つことが大切です。
「他店と比較してから決めたい」「最終的に信頼できるところで買いたい」と伝えれば、誠実な営業マンはきちんと対応してくれるはずです。
また、営業マンも人間関係を重視しており、「丁寧に対応してくれるお客様には頑張りたい」と思っています。
交渉においても、横柄な態度や一方的な要求ではなく、あくまで対等で礼儀正しいやりとりを心がけましょう。
ディーラーを複数回ることで、営業マンの提案力や誠意、店舗ごとの特徴も見えてきます。
値引き交渉は「回数より内容」で勝負が決まるもの。
相場を把握し、誠実に交渉することで、最も満足度の高い1台に出会えるはずです。
「ディーラーはしご」で注意したいNG行動とマナー
車を購入する際に、複数のディーラーを回って条件を比較する「ディーラーはしご」は、今や常識的な行動のひとつです。しかし、やり方を間違えると営業マンに不信感を与えてしまったり、本来引き出せるはずだった好条件を逃してしまうこともあります。
この章では、ディーラーをはしごする際に気をつけたいNG行動や、マナーある立ち回り方、そして「何件までなら許されるのか?」といったリアルな疑問にお答えしていきます。
嫌がられる訪問の仕方・質問・比較方法とは
ディーラーを訪れる際には、最低限のマナーを守ることが大前提です。以下のような行動は営業マンに不信感を与えたり、逆に「この人は冷やかしかも」と思われてしまう原因になります。
突然の訪問やアポなしのはしご
営業マンは日々多くのお客様に対応しており、スケジュールもタイトです。
いきなり訪れて「今から見積もりお願いします」「試乗したいです」と言われても、十分な準備ができず、満足な対応ができない場合があります。
最低でも事前に電話連絡やオンラインでの来店予約をしておくのがマナーです。
他店の見積書をいきなり突きつける
「他のディーラーではもっと安かったです」と他社の見積書をいきなり出すのは、営業マンを不快にさせる典型的なNG行動です。
比較すること自体は悪くありませんが、いきなり条件勝負に持ち込むのではなく、まずはその店舗での提案を受けたうえで、交渉材料として活用するのがスマートな進め方です。
必要以上に細かく質問しすぎる
「保証内容は?」「納車時期は?」「細かい諸費用は?」「下取りは?」「ローン金利は?」など、情報収集のために質問するのは当然ですが、相手の話をさえぎって一方的に質問攻めにしてしまうと、警戒されてしまいます。
質問は整理して、ポイントを押さえた聞き方を意識しましょう。
「買う気がないのに」値引き交渉をする
まだ購入の意思が固まっていない段階で値引き交渉をすると、「この人は価格だけ聞いて去っていく人」と思われてしまい、真剣な対応をしてもらえないことがあります。
ある程度「このお店で決める可能性がある」という姿勢を見せることで、営業マンも本気の条件を提示してくれやすくなります。
営業マンに警戒されない立ち回り方
ディーラーを複数回る際は、「本気で購入を検討している」という姿勢を見せながら、営業マンに警戒されない話し方や態度が重要になります。以下のような対応を意識すると、より良い関係が築け、結果的に好条件を引き出しやすくなります。
誠実に「他店舗も回っている」と伝える
隠しながらはしごするよりも、正直に「他の店舗も見て回っています」と伝えたほうが、営業マンも駆け引きを前提とした話し方をしてくれます。
ポイントは「比較して一番信頼できるところで決めたいと思っています」と付け加えること。誠実な姿勢を見せれば、むしろ本気のお客様として丁寧に扱ってもらえるケースがほとんどです。
営業マンの時間を尊重する
長時間の相談や複数回の訪問は、相手にとって負担にもなりかねません。
商談は事前に「今日は30分ほどで…」と時間を伝え、なるべく簡潔に要点を伝えることが、信頼関係を築くコツです。
逆に、予定以上に長引いてしまった場合には、「時間を取っていただいてありがとうございます」と感謝の一言を添えるだけでも印象が大きく変わります。
買うつもりのある車種・条件を具体的に伝える
「どの車にするかは未定」と伝えるより、「このグレードとオプションで検討している」と具体的な内容を伝える方が、営業マンも「本気の顧客だ」と判断しやすくなります。
また、複数の店舗で同じ条件で見積もりを依頼すれば、より公平な比較が可能です。
何件までなら許される?現場のリアルな声
「ディーラーは何件まで回っても大丈夫?」という疑問を持つ方も多いと思います。
明確なルールはありませんが、実際に営業現場では3〜4件程度までを想定しているケースが多いようです。
特に以下のようなケースでは「はしご前提」のスタイルが当たり前になっています。
- 競合車種(例:トヨタ ヤリス vs ホンダ フィット)の比較検討
- 同一車種で販社や支店による価格・サービスの違いを確認
- 下取り価格やローン条件の違いを比較
ただし、営業マンも人間です。明らかに「10件以上回っています」「決める気がなさそう」といった態度を取ると、対応が雑になったり、「この人には時間をかけたくない」と思われてしまう可能性もあります。
重要なのは「このディーラーでも購入を検討している」という誠意を持った態度です。比較対象のひとつではなく、候補のひとつとして真剣に接することで、営業マンも本気の対応をしてくれるでしょう。
また、「何件目で決めるべきか」と迷ったときには、価格・条件・対応の3要素で明確に差がついている店舗を見つけたタイミングで決断するのがおすすめです。
無理に全店を回らなくても、必要な情報が揃えば納得感のある決断ができます。
ディーラー「はしご」で成功する人がやっている5つのこと
車の購入は人生でも大きな買い物のひとつ。だからこそ、後悔のない選択をするために、複数のディーラーを回って比較する「ディーラーはしご」は有効な手段です。
ただ、何となくはしごしても時間がかかるだけで、うまくいかないケースも少なくありません。
ここでは、実際にディーラーをはしごして満足度の高い契約をした人たちが共通して実践している5つのポイントを詳しく解説します。
訪問前に準備しておくべき情報と資料
はしごで成果を出す人は、「下準備」の段階から抜かりがありません。訪問前に次の3つを必ず整理しておきましょう。
① 希望条件を明確にする
・車種、グレード、カラー、オプション装備
・購入方法(現金、ローン、残クレなど)
・希望納期、予算、下取りの有無
これらを明確にしておくことで、どのディーラーでも同じ条件で見積もりを依頼でき、正確な比較が可能になります。
② 競合車種・メーカーも事前に調査
他メーカーとの比較になる場合もあるため、カタログや公式サイトでスペック・価格差も把握しておくと話がスムーズです。
③ 下取り車の情報を整理
・車検証のコピー
・走行距離、キズや修復歴の有無
・点検整備の記録(あれば)
これらの情報を持参するだけで、その場でスピーディーに査定を進めてもらえます。
1店舗目で必ず聞くべき質問
1件目のディーラーでは、値引き交渉よりも「情報収集」に集中しましょう。以下の質問をしておくと、他店との比較がしやすくなります。
- このグレードの納期はどのくらいですか?
⇒ 人気車種の場合は納期が大きく異なるので重要。 - 今、キャンペーンや特典はありますか?
⇒ 下取りアップやオプションサービスの有無を確認。 - 見積もりに含まれている費用の内訳は?
⇒ 諸費用の中に「不要な保険・コーティング」が含まれていないか要チェック。 - 下取りは査定額から値引きされる形ですか?
⇒ 値引きに見せかけて下取りを調整しているケースもあるため要注意。
営業マンの対応や、説明の分かりやすさもメモしておくと、後で検討するときに役立ちます。
比較メモの取り方とおすすめアプリ
ディーラーを2件、3件と回っていくと、どこで何を言われたのか、どの条件だったのかが曖昧になります。
だからこそ、しっかりメモを取ることが成功への第一歩です。
おすすめの比較項目(表形式がおすすめ)
項目 | A店 | B店 | C店 |
---|---|---|---|
車両本体価格 | ●円 | ●円 | ●円 |
値引き額 | ▲円 | ▲円 | ▲円 |
下取り価格 | ●円 | ●円 | ●円 |
納期 | 約2ヶ月 | 約1.5ヶ月 | 3ヶ月以上 |
特典・サービス | ドラレコ無料 | ガソリン満タン納車 | なし |
営業マンの対応 | 親切・丁寧 | やや押し強め | 連絡が遅い |
おすすめアプリ・ツール
- Googleスプレッドシート:PCでもスマホでも同時編集可
- Evernote:写真や音声メモも残せる万能ノート
- Notion:表とメモを一元管理できてシンプル
スマホで手軽に記録できるようにしておけば、店舗間の移動中にも見直せて便利です。
交渉の武器になる「他店見積書」の使い方
他のディーラーの見積書は、最強の交渉材料です。ただし、使い方には注意点があります。
見せ方のコツ
- 「実は他店でこういう条件を提示されていまして…」と控えめに提示
- 原本ではなく、写メや手書きメモでもOK
- 「まだ決めてはいません」「比較中です」と含みを持たせる
見せるタイミング
・最初の見積もりを出してもらったあと
・営業マンが「いかがでしょう?」と聞いてきたとき
・「もう一押しほしい」と思ったタイミング
いきなり見せるのではなく、交渉終盤に見せることで最大の効果を発揮します。
営業マンにとって「契約が取れるかどうか」のラインで出すと、本音の条件を引き出しやすくなります。
最終決定時のひと言で得するコツ
「この店舗で契約しよう」と決めた瞬間、もう少しだけ得をするチャンスがあります。
それが、契約直前の“ひと言交渉”です。
使える決め文句の例
- 「この条件で決めたいと思いますが、最後にもうひと押しありませんか?」
- 「この特典もつけてくれるなら、今日決めます」
- 「下取り、あと1万円上がると気持ちよく決められるのですが…」
すでに営業マンも「あと一歩で契約」と思っている場面なので、多少の上乗せや特典追加が期待できるタイミングです。
この“最後のひと言”を口にできるかどうかで、支払額に数万円の差が出ることも珍しくありません。
遠慮せず、しかし礼儀をもって交渉することがポイントです。信頼関係が築けていれば、誠意ある対応が返ってくるでしょう。
「地域性」と「店舗格差」の真実
「ディーラーをはしごして比較検討するべきか?」
そう検索する人の多くは、「どこで買えば一番得なのか」「本当に値引きやサービスに差が出るのか」という疑問を抱えています。
実際、同じメーカー・同じ車種でも、地域や店舗によって驚くほど対応が異なるケースがあります。
ここでは、なぜそのような違いが生まれるのか、そして、はしごの際に注目すべき“地域性”と“店舗格差”のリアルな実態に迫ります。
ディーラーによって対応が大きく違う理由
同じメーカーの正規ディーラーであっても、営業マンの対応・値引きの幅・提案力に大きな差があることがあります。
その背景には、以下のような組織や運営体制の違いがあります。
① 販売会社が異なる(地域ごとの法人)
たとえば「トヨタ」のディーラーは、都道府県単位で異なる販売会社が運営しているケースが多くあります。
「トヨペット店」「ネッツ店」など名前が違うだけでなく、実は法人が異なる=独自の販売戦略や値引き方針を持っているのです。
② 店舗ごとの販売目標・ノルマの違い
ディーラーには月ごと・四半期ごとの販売目標が設定されています。
ノルマに達していない店舗や、キャンペーン終盤の店舗では「何としても契約がほしい」と判断され、普段より大きな値引きを提示される可能性も高まります。
③ 営業マンの経験・裁量の差
同じ販売会社内でも、営業担当者によって「どこまで値引きできるか」の裁量が違います。
ベテラン営業マンほど、上司への相談なくその場で条件を提示できることが多く、交渉がスムーズになる傾向があります。
つまり、店舗や営業マンによって同じクルマの「条件」が変わるのは、当然のことなのです。だからこそ、1店舗だけで即決するのは非常にもったいないと言えるでしょう。
地方と都市部、どちらが値引きに有利か?
「都市部のほうが競合が多いから値引きが大きいのでは?」「逆に、地方のほうが人間関係で融通が利くのでは?」
このように、地域によって値引きの傾向が違うのではと考える人も多いですが、実際の現場では一概にどちらが有利とは言い切れません。
それぞれにメリットと注意点があります。
都市部の特徴
- 店舗数が多く、競争が激しい → 値引き交渉の余地が生まれやすい
- 顧客の回転率が高い → 丁寧な接客よりもスピード重視な傾向
- キャンペーンやオプション特典が豊富
地方の特徴
- 競合店舗が少ない → 値引き交渉の余地が小さいこともある
- 地域密着の接客で関係性を重視
- 営業マンの裁量が大きく柔軟な提案が可能なことも
たとえば、都市部では「他店と比較しています」と伝えるだけで追加値引きが出ることもありますが、地方では信頼関係が築けていれば、最初から精一杯の条件を提示してくれることも。
そのため、地域性を理解したうえで、比較する戦略が非常に重要です。
系列・グループによる価格差の裏側
見落とされがちなのが、「同じメーカーのディーラーでも、運営する会社が異なると価格差が生まれる」という点です。
この「系列・グループの違い」は、特に都市部で顕著に表れます。
販売会社グループの違いとは?
たとえば、同じホンダの車を扱っていても、「ホンダカーズ東京中央」と「ホンダカーズ東京西」では、法人が違うため、営業方針も別物です。
そのため、「こちらのディーラーでは15万円引きだったのに、あちらでは10万円しか引いてくれなかった」というようなケースがよくあります。
独立系 vs メーカー直営の違い
一部のディーラーは、地元資本の独立系販売会社で運営されています。
この場合、値引きやキャンペーンに関して、本社の方針に縛られず独自の裁量で動けるため、柔軟な対応をしてくれることがあります。
反対に、メーカー直営の店舗は、ブランドイメージや方針を重視する傾向にあり、割引率やオプションに制限が設けられていることもあります。
グループ間競合を活かすのがカギ
重要なのは、「別法人のディーラー同士」であれば、見積もりを持ち込んでの交渉が効果的であるということ。
同じ法人内では「他店と価格が同じ」で足並みをそろえていることがありますが、別会社の見積もりには対抗する姿勢を見せる営業マンも多いです。
「同じメーカーであっても、店舗によって条件が変わるのはなぜ?」
その答えは、この「系列・運営会社の違い」にあるのです。
ディーラーをはしごする意味は、単なる価格の比較だけではありません。
地域性・法人格・営業方針といった「目に見えない違い」が、最終的な購入条件に大きな差を生むことがあるからです。
ディーラーを「はしご」して得した人・失敗した人の体験談
車の購入は高額な買い物だからこそ、「少しでも安く買いたい」「より良い条件で契約したい」と考えるのは当然です。
そのために多くの人が実践するのが、複数の販売店を回って条件を比較する「ディーラーはしご」。
しかし、その結果には大きな差があります。
この章では、実際にディーラーをはしごした人たちの体験談をもとに、「得した例」と「失敗した例」をご紹介します。
どのような行動が成功につながり、逆にどんな行動が交渉失敗に陥るのか、そのリアルな実情を知っておきましょう。
はしごして30万円安くなった実例
Yさんは、トヨタの人気SUV「ハリアー」の購入を検討していました。
最初に訪れたA店では、車両本体価格から15万円の値引きが提示されましたが、「もう少し頑張ってほしい」と感じたYさんは、別の地域にあるB店、C店と続けて訪問しました。
B店では「A店でこの金額だった」と伝えたところ、「それではうちも同じ条件を出します」と言われるに留まりました。
しかし、C店では営業マンの反応が違いました。Yさんが「他の店舗でも見積もりを取っている」と正直に話した上で、誠実な相談姿勢を見せたところ、営業マンは上司と相談し、総額で30万円の値引きを提示してくれたのです。
その内訳は、車両本体の値引き20万円、オプションの無料サービス5万円分、下取り価格の上乗せ5万円というものでした。
Yさんは「条件も対応も一番良かった」として、その場でC店と契約しました。
この成功体験のポイントは、単に見積もりを集めただけでなく、丁寧に比較検討し、自分の希望を明確に伝えたことにあります。
また、「今週中に決めるつもりです」という具体的な意思表示も、ディーラー側が本気で対応してくれた要因でした。
営業マンに嫌われて交渉失敗したケース
一方で、Kさんは、「値引きが当たり前」と考え、はしごでの交渉に失敗してしまった一人です。
日産セレナの購入を検討していたKさんは、1日で4店舗を巡り、それぞれの見積もりをぶつけ合いながら値引き交渉を進めていました。
しかし、3店舗目では「その値引きはうちでは無理です」とあっさり断られ、4店舗目では営業マンの表情が明らかに曇り、「他店で決まったらそちらでどうぞ」と言われてしまったそうです。
Kさんは「他店の価格を見せれば、どこでも対抗してくれると思っていた」と話していましたが、結果的に最初の店舗に戻っても最初の条件しか提示されず、値引き額は伸びませんでした。
このケースの問題点は、短期間で複数店舗を詰め込んだことと、営業マンとの信頼関係を築けなかったことです。
営業側も人間ですから、「この人は本当にうちで買う気があるのか?」と疑念を持たれた時点で、本気の条件を出しづらくなります。
はしご交渉は誠意をもって話し、あくまで「検討中の1店舗」として向き合う姿勢が大切なのです。
見積もりを持ち帰って比較した結果の差
Sさんは、ホンダ「フリード」の購入で3店舗を回りました。
その際、各店舗で営業マンの説明をしっかり聞き、見積もりを丁寧に持ち帰り、自宅でExcelを使って比較したそうです。
比較した内容は以下のような項目です:
- 車両本体価格とオプション費用
- 諸費用の詳細(登録費用、下取り関連費用など)
- 下取り価格
- 納期の目安
- 営業マンの対応や説明の分かりやすさ
見積もり表を見てみると、C店だけ「諸費用が異様に高く、オプションが強制的に組み込まれている」ことが判明。
反対に、B店はオプション選択が自由で、諸費用も透明性が高く、価格差は総額で約12万円でした。
また、営業マンの対応もB店が最も丁寧だったため、ご夫妻は「価格と信頼感のバランス」でB店を選びました。
このように、「その場で即決」するのではなく、比較表を作って冷静に判断することが、満足度の高い購入につながります。
見積もりの中身には、見落としやすい「余計なオプション」や「わかりづらい費用」が紛れ込んでいることもあるため、持ち帰って確認する価値は十分にあります。
まとめ|ディーラーはしごで後悔しないために
「ディーラーはしご」は、上手に活用すれば数十万円の差が出ることもある有効な手段です。ただし、やり方を間違えると営業マンに不信感を与え、交渉がうまくいかないばかりか、対応自体が雑になることも。
大切なのは「誠実さ」と「比較の仕方」。価格だけでなく、対応・サービス・条件のバランスを見極める目を持つことが、後悔のない車選びにつながります。
最後に、この記事で紹介したポイントを振り返っておきましょう。
- ディーラーはしごは常識的な比較方法。ただしマナーある行動が大前提
- いきなりの訪問や無遠慮な値引き交渉はNG。信頼関係を大切に
- 「比較検討中」と正直に伝えたうえで、誠意ある姿勢を見せることが交渉成功のカギ
- 何件回ってもOKだが、一般的には3〜4店舗が現実的
- 地域性や系列法人の違いで、同じメーカーでも条件に差が出る
- 成功者は訪問前の準備と記録の工夫ができている
- 失敗例の多くは、焦りすぎや営業マンへの敬意の欠如によるもの
- 見積もりはその場で決めず、持ち帰って冷静に比較するのが◎
- 契約直前の“最後のひと言”で、さらに得することも可能
はしごは「うまく使えば強い武器」になります。
営業マンとの信頼関係を築きつつ、冷静に比較・交渉し、納得のいく一台を手に入れてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。