1991年5月、ホンダから1台の軽自動車が発売されました。
あの本田宗一郎氏が最後に発売を見届けた4輪車、ビートである。
今回のブログでは、ビートのオーナ-である僕が、
まもなく30歳のビートにホレこむ理由を書いていきます。
ビ-トとは
ミッドシップエンジンで後輪駆動、フルオ-プンモノコックボディを採用し、
軽自動車初の4輪ディスクブレ-キを装備した、2シ-タ-オープンカ-です。
今ではあたりまえのAT(オ-トマチック))の設定はなく、
すべて5速MT(マニュアルトランスミッション)で、
パワ-ステアリングも付いておりません。
それでも当時の軽自動車では高めの138万8千円(税別))の
価格設定でした。
生誕からわずか5年で生産を終了し、生産台数3万3892台のビートですが、
そのうちの約6割が現存している(2016年末時点)といわれています。
ホンダも2017年から、「ビートをより長く楽しんでいただきたい」という
思いから、一部純正部品の生産を再開させた人気車です。
なぜビートがいいのか?
僕は18歳で免許を取得してからすぐに車を買い、
特に若い頃は欲しい車があるとすぐに乗り換えたりして、
いろいろな車に乗ってきて、
その中にはまた乗りたいと思う車も数台ありますが、
ビ-トは特別です。
ビ-トの最大の長所を一言でいってしまえば、
通常の街乗りでも全開にして楽しめることです。
(もちろん制限速度内でです。)
ビ-トに搭載されたE07A・MTRECエンジンは、
ブロックからヘッド、ピストン、クランクシャフト、コンロッド・・・
ほとんどのパ-ツが専用設計で、
当時のF1でつちかった技術も取り入れ、
シングルカム、自然吸気でありながら64psを発生させる、
超高回転型エンジンです。
そして3連スロットルにより、エンジンレスポンスが向上していて、
アクセルを踏み込んだときに伝わる、加速のダイレクト感がたまらないです。
アクセルを踏むと、背中からエンジン音が聞こえてきて、
エンジン音は軽自動車なので最高とはいえませんが、
十分楽しめる音です。
あと現代の車と比べると、非常にコンパクトで、
車高も低いので、当然ドライビングポジションも低く、
スピ-ドは出ていないのに、スピ-ド感はすごくあります。
パワ-ステアリングが付いていないので、
路面状況もダイレクトにステアリングに伝わってきます。
ビ-トの良さは、こういった車本来の走る楽しさを感じられることと、
幌を開けてオープンにしたときの開放感でしょう。
オ-プンにすると、聞こえるエンジン音が変わって、
それも楽しみのひとつです。
ビ-トはエンジンを回して走るのはもちろん楽しいですが、
オ-プンにしてゆっくり走る時もとても楽しいですよ。
スタイリングに関しては、好みがわかれるので何ともいいがたいですが、
僕は可愛くて気に入ってます。
佐藤琢磨さん
以前雑誌のインタビュ-でレーシングドライバ-で
ビ-トのオーナ-でもある佐藤琢磨さんが、
「パワ-もないし、決して速いワケでもないけど、
スポ-ツ性なら世界屈指のクルマ」、
「極論すれば、速いか、遅いかなんて大した問題じゃない。
走ってどれだけ楽しいか、こっちのほうが重要でしょう」と
語っています。
他にもスーパ-GTで活躍する、
塚越広大選手もビートのオーナ-として有名ですね。
ビ-トの欠点
とても魅力的なビートですが、もちろん欠点もあります。
簡単にあげれば、遅い、狭い、うるさいでしょうか?
・絶対的なスピ-ドは出ないので遅く、高速道路はつらいです。
・ボディが小さいので当然室内も狭いですし、トランクも小さいです。
・走行音が大きめなので2人で乗る時は、声を大きくしないと
会話になりません。
あとは初期型はもう今年30歳になる旧車ですから、
現代の車と比較したら、
故障したり、維持費がかかる可能性が大です。
僕が今乗っている車は、ビートを多く扱う店舗で、
それなりにメンテナンスされた車を購入したので、
価格は高めでしたが、大きなトラブルはありません。
もし今後ビートの購入を検討される方で、
メカにあまり詳しくない方は、ビ-トに詳しい店舗で購入されたほうが、
今後のメンテナンスのことも考えたらオススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ビ-トは今年、生誕30周年の旧車ですが、
まだまだ現役で、十分楽しめる、
決して色あせることのない名車です。
興味がある方は是非一度乗ってみて、
ビ-トの虜になってください。
最後までお読みくださり、どうもありがとうございました。